病棟を飛び出して、
彼に連絡をしようとＬＩＮＥを開いたら…

メッセージが何件か削除された跡が…

それは、あたしの家族と話をした日だった

これは間違いなく
あたしの両親に責められて
彼もしょうがなく…
あたしから身を引こうと頑張ってるのかな…

そう思ったけど…

やっぱり、このままお別れは無理だよ…

そう思って電話をしてみた

出ないと思ったのに…

彼は出てくれた

入院中はスマホが使えないはずのあたしから
急に電話が来たもんだから
あたしが勝手に
病院を飛び出して来たのかと思ったらしい😅😅

そしてびっくりして出てくれたと…

本当は出るつもりはなかった…

違う

出たいけど、
出ちゃいけないって思った、て…

でもどうしてもあたしの声が聞きたかった、て…

だから嬉しい、て…

もうあたしも涙が止まらない…

彼はこの一件で、
病院側にも不信感を抱いてしまった

きっと病院側とあたしの両親は
こそこそ連絡を取り合ってるんじゃないか、て…

だから、彼があたしのところにお見舞いに来ても
逢わせてもらえないかもしれないし、
あたしの両親にまた連絡がいくのかもしれない
て…

流石にそんなことはないだろうって思ったけど、
彼の不信感を取り除くために
あたしは病棟に戻って
主治医と看護師に話をしてみた

やっぱり、病院側は患者第一だから
たとえ家族が裏でこそこそ動こうとしても
病院側も一緒になってこそこそすることは絶対ない、
もし病院側の判断で、
あたしと彼の面会を遮断させることがあったとしても
その時は必ず事前に患者自身に話がいく、と…

患者が何も知らずに動くことはない、と…

そして主治医が、あたしの両親に
「恋さんのいないところで
物事を解決させようとするのは
ますます精神状態を悪化させる事になります

話し合いをしたいなら、
きちんと恋さんのいるところで話し合いをしましょう」

て言ってくれたらしい…

そしてあたしも含め、
主治医にも見守られながら
話をすることが決まった

そのことも含めて、彼に話そうと
次に日にまた院内外出をして
彼に電話したら…

実は今、病院の近くにいるから
行こうと思えばすぐ行ける、て…

でも色々あったから、面会することが不安だ、て…

じゃあ、外出の制限時間まで、
まだ余裕があるから
今から病棟外で逢おう、て事になって

あたしは病棟外の椅子に座って待ってた…

待つこと約１０分…

エレベーターの近くの椅子で待ってたのに
何故かハァハァしながら階段を上がってく音がする

両手いっぱいに飲み物携えて

「恋…

逢いたかった…」
て泣きそうになりながらハグしてくれた…

あたしはずっと泣いてた…

やっと逢えた…

「何でエレベーターじゃなくて
階段で、しかも走ってきたの？？」

て聞いたら、

「エレベーターがなかなか来なくて…
恋に早く逢いたくて…」

て…｡+ﾟ(ﾉд`*)ﾟ+｡

二人で泣く始末…笑

最終的にはあたしが
「何かのドラマかと思ったよ笑」
て言ったのだけど…笑

それからまた無事に逢えるようになり、
彼もお見舞いに来てくれるようになって

ただ、まだこれから家族との話が待ってる…

毎日そのことを二人で考えながら
その日を待ってました…